お客様はパン屋さんならどこでもいいのでなく、「アンティークのあのパンを買おう」と思って足を運んでくれます。その気持ちに全力でこたえたい。お客様が求めている商品を、焼きたてのベストなタイミングでお届けしたい。こう思えるのようになったのは、アンティークで働きはじめてからです。
洋菓子の職人として修業を積んだ後、大手ベーカリーチェーンで経験を積み、アンティークに入社。この業界に入って9年が経っていましたが、覚えたいこと、学びたいことはまだまだたくさんありました。アンティークは常に新しいことに挑戦し続けている会社だから、いろいろなことを吸収できる。ただパンを作るだけではなく、職人の枠を超えて自分の可能性にチャレンジできると思ったんです。
現在は、現場でパン作りに携わりながら、商品部マネージャーとして新商品の開発に取り組んでいます。新店舗の立ち上げから新しいメニューの開発、店舗ごとに異なるメニューの選定、スタッフの育成まで、仕事内容はさまざま。まさに学ぶことばかりですが、いち職人だった時とは異なる視点で物ごとを捉えられるようになってきたように思えます。
例えば、先ほどお話した「焼きたてのベストなタイミング」もそう。経験上の感覚ではなく、しっかりとしたデータに基づいて分析し、お客様の流れやスタッフの動きを考慮しながら、先を読んでコントロールしています。厨房では気を張っているから、「焼きたてが買えてうれしい!」なんて声が聞こえてくると、ついつい笑顔になってしまうんです(笑)。
僕のパンづくりの根底にあるのは、お客様の喜ぶ顔が見たいという気持ち。毎日、決まった時間に明太フランスを買いにきてくれるおじいちゃん。週末になると必ずチョコリングを買いにきてくれる女の子。お客様の顔を思い浮かべながら、その人のために作る。お店が大きくなっても、立場が変わっても、この気持ちはずっと忘れないでいたいです。
「わたしのお気に入りパン ♡ 照り焼きチキン竜田」
最近マイブームの「ポルカオノア(くるみのカンパーニュ)」と迷ったのですが、やはり自分がメニュー開発した商品を選びました(笑)。ただの照り焼きバーガーではなく、カリッと香ばしい竜田揚げにしたのがポイントです。コク深い味わいでボリューム満点なので、ランチにもおすすめ。毎月入れ替わる新メニューの中から、見事レギュラー入りを果たした力作です! 末長く愛されることを願っています。
安手 郁子
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