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マジカルアンティークワールド』ムービー制作秘話#2   音楽とデザインのセッション?!それぞれの想いが重なり、物語はさらなるステージへ。
マジカルアンティークワールド』ムービー制作秘話#2 音楽とデザインのセッション?!それぞれの想いが重なり、物語はさらなるステージへ。
2018.09.04 up

アンティークのパッケージや店舗を賑わせているハーティたちが、16周年を記念してついに動き出しました。今回はムービー制作チームのみなさんに集まっていただき、マジカルアンティークワールド誕生秘話から今回の動画完成に至るまでの話をクロストークしていただきました。
 
知れば知るほど夢中になってしまうマジカルアンティークワールドの世界。後編はいよいよムービーの裏話に突入です。(→前編の記事はこちら!

 
 

 
 

田島

後編ではムービーに関する深いお話をしていきましょう。まずは今回初参加のグランドファンクのお二人、いかがでしたか?

茂木

すごく面白かったです。今回、歌の曲はYOSHIKAに、インストの曲はスウェーデン在住で活躍されている林イグネル小百合さん※に作曲をお願いしたんです。二人とも自分の世界がしっかりあるアーティストなのですが、絶妙にアンティークさんの世界と溶け合っていく様子が音楽プロデューサーとしてはワクワクでした。

 

 
 
※林イグネル小百合/2014年 “都市空間の国際サウンドコンペティション”で、音楽家・坂本龍一氏に選出され金賞受賞。映像や空間サウンドデザイン、パフォーマンスアート、CMや映画音楽など、幅広いフィールドで活躍するアーティスト。(https://www.sayurihayashi.com/home)

 
 

YOSHIKA

私も楽しみながら曲が作れました。

谷口

そういえば田島さん、最初に茂木さんに作ってもらった音源を聞いたときに、創業時のことを思い出して泣きそうになったって言ってましたよね。

田島

なんだかノスタルジーな気分になって。昔の大変だった時期、全部妻と二人でやっていた頃のことを思い出してホロリと。大切な想い出が蘇った気がしたんだよね。周りの方からは子どもの頃に戻れる動画って言っていただくことが多いんだけど、僕の場合はパン屋としてまだまだ幼かった時期を思い出す動画だなって。

 
 

 
 

茂木

曲を作るにあたって、実際にお店で聞こえる音を入れたいっておっしゃっていましたよね?あのアイデア、とっても面白かったです。

田島

調理をする音って、なんだか心地よくて魅力的だなって常々思っていて。トントントンって材料を切る音とか、泡立て器のシェイクの音とか…。

茂木

どんな音に溢れているんだろうって耳で確かめたくなって現場にお邪魔したんです。そしたらもう、これはすごく使えるなと。

田島

実感したんですね。

茂木

パン屋さんの効果音的な音素材集もあるんですが、アンティークさんの現場の音が一番いいなって。それでスタッフの方に録っていただいた音を曲に入れ込みました。効果音は、ほとんどアンティークさんで実際に聞こえている音なんですよ。

 
 

 
 

田島

え!?本当ですか?てっきりこちらで送った音を聞いて作り込んだものかと…。

茂木

現場で聞こえる音を使うと音楽に魂が宿るんじゃないかなって。だから、そのまま使いました。パンを食べる音とかは一部僕らで足しましたけど、トントントンと材料を切る音とか、パンをカパッと外す音、トングをカチカチってする音とかは全部いただいたものからです。

谷口

すごい…(感動)

田島

トングをカチカチってどのあたりに入っているんですか?

茂木

結構たくさん入れましたよ。ちょっと音楽聞いてみましょうか。

 
 

▲ 冒頭にカチカチの音、トントンと切っている音
 
 

▲ 実際に店内でお客様が使われるトング
 
 
 
 

 
 

田島

おおー。本当だ、聞こえる。

谷口

すごい…店舗と音楽がコラボレーションしてる。

利光

感動しました…!

田島

今回の動画は、音楽とともにページがめくられて物語が進んでいく様を観てもらうことで、大人のみなさんに子どもの頃に戻ってほしいという想いもあって。物語の世界に入り込んで夢中で本を読んでいたあの頃を思い出してほしいというか。

YOSHIKA

なんとも言えない不思議な空気感で、何度も観たくなる中毒性がありますよね。

谷口

利光さんといろんな映像を観ながら、「ここの動きがいいよね」なんてマニアックな部分まで擦り合わせて制作しました。パッと見わからないような細かな部分もすっごくこだわったんですけど、音が入って映像として上がってきたとき、想像していた以上のものになっていて、すごく鳥肌が立ちました。

利光

音楽の偉大さを感じましたよね。音が入ると一気にミステリアス感も増すし、引き込まれる。そうそう、曲中にワイワイガヤガヤと聴こえる喋り声は、よっちゃんが入れてくれたんだよね。(YOSHIKAさんと利光さんは、実は小学校からの親友!)

YOSHIKA

そうなの。今回ナレーションの英訳も担当したんですけど、英訳ガイドを録音する時にガヤの部分も合わせて作りました。私のお皿はどこだ?とか、ティーパーティはどこでやるの?って口走っています。

 
 

 
 

谷口

へええ!そこまでこだわってくださってたんですね。

田島

映像ではチーズがとろりと溶けるところとか、チョコが溢れるところの描写がいいよね。

利光

クレムとグリがパンを取り合っているシーンは、取り合っている最中にチーズがトロンとなってそれをむしゃむしゃ食べる姿を描きたくて。

谷口

ただ可愛いだけじゃなく、シズル感も伝わる動画にしたいなと思っていたら、絶対美味しく見えるから絵を描き足しましょうって利光さんがおっしゃってくれて。

田島

チーズの切れる音といい、バッチリでした。

利光

こうやって音がついてキャラクターが動き出すと、よりファニーな部分が見えてきてうれしいですね。愛着が増すというか。

谷口

キャラクターの個性が伝わるシーンは大切にしましたね。ハリネズミのハリスとヨリスのシーンで、こぼしたチョコが本にかかって滴るところもお気に入り。次のページに進んでもチョコがブックマークのように残ってるっていう。

 
 

 
 

YOSHIKA

これ、すごく可愛いなと思った。

田島

マジカルアンティークワールドは物語ではあるけれど、いつもお二人は実在するって思いながら制作してくれるよね。キャラに対する愛情が深いから、細部までこだわる笑。

谷口

いやいや、田島さんも相当こだわってますよ笑。でも確かに、音楽を依頼するときも「アンティークワールドが実在するとしたら流れていそうな音楽を作ってください」ってお願いしましたね。そしたらすごいクオリティの高い音楽で、びっくりでしたけど。

利光

絵が追いつかないって心配になっちゃいました。

茂木

全然大丈夫ですよ笑!

利光

いや、もう身が引き締まる思いでしたよ。これはやばい!頑張らなくっちゃって。ところで、いつもどうやって音楽を制作しているんですか?

茂木

打ち合わせの段階でアイデアが浮かんでくることが多いですかね。最初にお話を聞いたときに、可愛さと同時にビターな印象も強く受けて。ミステリアスで少し大人っぽい音楽に仕上げたらイラストとの相性がいいんじゃないかなと思い、制作中そこは意識しましたね。

YOSHIKA

映画のはじまり、予告を見ているような雰囲気というか。

茂木

絵コンテの段階で映画のようでしたから。冒頭の鍵穴を覗くシーンは少し謎めいた雰囲気に、そのあとのキャラクター紹介は少し明るくして…と、ストーリーに導かれるようにして作りました。あと、いろんな国の民族楽器を使って不思議感を出したり。オーケストラには使われないような楽器なので、こういった楽器を隠し味として入れることで、少しマジカル感が出るかなと思って。

 
 

 
 

 
 

田島

なるほどー。楽器のチョイスも効果音も、本当細部にまでこだわってくださったんですね。

谷口

今回動画で使用した音楽も含め、グランドファンクさんには店内で流す音楽として全4曲をお願いしたんですよね。店内BGMとして作っていただいたYOSHIKAさんの歌入りの曲、私はじめて聞いたとき本当に泣きそうになりました。アンティークワールドを雲の上から眺めているような…なんとも言えない心地よい歌声で。まさにアンティークのテーマソングだなって。

YOSHIKA

ありがとうございます。

利光

曲ができたとき谷口さんから連絡きたんですよ。ちょっとやばい。泣きそうって笑。

谷口

いやもう本当に!夜中に作業しながら聞いてたら涙腺が…。

YOSHIKA

なんとなく夢の入口のような歌声や曲調がいいかなと思って作りました。歌モノでなく和音のコーラスベースで囁きかけるような感じの曲にして、あえて正確なテンポからちょっとずれている感じに歌ったり。

 
 

 
 

▲ YOSHIKAさんのレコーディングの様子
 
 

田島

僕店内で聞いたんですけど、店の雰囲気にぴったりでした。今まであんまり音楽って気にしたことなかったんですけど、僕がお店で表現したいこととぴったり繋がってて、すごく嬉しかった。

利光

店内で聞いてみたいなぁ。マジカルアンティークワールドの世界に入り込めそう。

谷口

すでに入っている効果音プラス、本当のお店の音が入り込んでまた違った聴こえ方がしそうですね。

田島

スタッフのモチベーションをあげたいっていうのも、今回曲をつくってもらった理由のひとつで。オリジナルの音楽を聴きながら働くことで、アンティークワールドのキャストなんだというつもりでお店に立ってもらいたくて。ディズニーじゃないですけど。こんなパン屋どこにもないと思うからスタッフも誇りを感じてくれたら社長としてはうれしいな。

YOSHIKA

動画で使われた曲以外は、店内でしか聴けないっていうのもまたレアでいいですよね。

利光

曲もすごくおしゃれで。万人にも受けるし、マニアックな人が聞いてもいいっていう絶妙なライン。

YOSHIKA

キャラクター設定を参考に詩を書いたんですけど、読めば読むほど「パン屋さんだよね?!」って驚くほどの設定の濃さでびっくりしました。

利光

私も7年前にアンティークさんのイラストを初めて描かせていただいたとき、おんなじこと思ったよ笑。

 
 

 
 

YOSHIKA

設定に書かれていた言葉を繋げたら自然に歌詞になるくらい綿密で笑。「free and happy harty」とか韻も踏んでるしバッチリ、みたいな。

 
 
一同:ほんとだー!
 
 

利光

キャラクター誕生当初からかっちり決めてきた物語の設定があったからこそですね、谷口さん。

谷口

頑張ってよかった…涙!こうしてみなさんにお披露目できる日がきたのが、私も田島さんもすごく感慨深いというか。

田島

うん。ついに世界に向けて動き出したって気分。

谷口

笑。

田島

ほんと、想像以上のものができた。みなさんのおかげです。

谷口

流れる音楽や効果音で、キャラクターに魔法がかかっていくみたいで制作中からドキドキが止まりませんでした。利光さんとは「茂木さん、絶対神様だよね」って言ってて。

 
 

 
 

茂木

いやいやいや笑。すごい褒めてくださってうれしいけど、みなさんが長年作り上げてきたアンティークワールドの世界観と、今回のビジュアルがあるから曲になった部分も大きくて。投げられたものに対して打ち返しているっていうか。

谷口

お互いにって感じなんですかね。私たちも音楽がものすごいクオリティの高さだったから、絵がちゃんと音に追いつくように、すごい細かいところまで妥協せずにこだわったんです。そうすると、それに対して茂木さんがさらに良い音をつけてくれて。その連鎖でどんどんクリエイティブが良くなっていくっていうか。

茂木

ほんと良いセッションでしたね。

谷口

セッション!その言葉すごくしっくりきますね。

利光

THE ENDのところとか、まさにそうでしたよね。最後にロゴが浮かび上がるシーンでジングル的なものがほしいとお願いしたら、今の音が出来てきて。

谷口

この音だったら絶対絵があった方が可愛いよねってなって。それで手を振るハーティを入れたんです。

田島

うちの子、あそこすごい好き。いつも「バイバイまた遊ぼうねー」って。

 
 

 
 

谷口

ほんと?思い通り笑。うれしいなあ。最後まで見た人の特典的なところなんですよね。

茂木

最後までワクワク感を忘れないのがアンティークさんらしくていいですよね。

田島

続きはまた次のお話でってなっているので、みなさん続きが気になってもらえてるとうれしいな。

利光

ライブもやりたいですよね、お店で。パンの焼きあがる匂いに包まれながら。

YOSHIKA

楽器使わずにお店にあるものや、いつも聞こえる音を使ったら楽しそう。

谷口

演者の方にアンティークのコックコート着てもらって、映像でハーティたちも登場して。田島さんも出た方がいいですよ。

利光

ハーティ役で。魔法をかけちゃったりね。

 
 
一同:笑。
 
 

 

CREATORS PROFILE


音楽プロデューサー
茂木英興
株式会社グランドファンク代表取締役。数々の映画、テレビ、CMの音楽制作とプロデュースに携わり、第一線で活躍し続けている音楽プロデューサー。近年の代表作は『SPEC 警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿シリーズ(TBS 2010-2013)』、『ごちそうさん(NHK 2013)』、『海街diary(2015)』、『ナオミとカナコ(フジテレビ 2016)』、『東京喰種トーキョーグール(2017)』、NHK『明日へ』東日本大震災復興支援ソング『花は咲く』など多岐にわたり活躍している 。
http://www.grandfunk.net/


シンガー・アーティスト
YOSHIKA
株式会社グランドファンク所属。11歳でカナダ、17歳でアメリカと2度の海外在住経験を持ち、帰国後、CM音楽などの制作を始める。2004年11月、m-floの新ヴォーカリストに抜擢され『m-flo loves YOSHIKA』名義でMAXI SINGLE【let go】をavexよりリリース。翌年にはソロでメジャーデビューを果たす。結婚、妊娠を転機にメジャーシーンから退くも、出産を経た現在は、ソロ活動、アートユニット「ARMATEL(アマテル)」の活動と並行して、CM音楽などにも携わる。2018年、ミニアルバム【About a Beautiful Mistake】リリース。
http://www.yoshika.info/


イラストレーター
利光春華
1983年東京生まれ。東洋美術学校グラフィックデザイン科を卒業後、アパレル会社に勤務。2008年に独立し、映像(MV)制作や雑誌挿絵、書籍装丁のほか、アパレル、ファッション、美容系の仕事を数多く手がける。2012年より、アートユニット「ARMATEL(アマテル)」で音楽活動のビジュアル・アートディレクションを担当。2017年には初のビジュアルストーリーブック『Ribbon』を出版。
http://www.haruka-toshimitsu.com/


アートディレクター
谷口 佐智子
& Rainbow Inc.代表取締役。
NHK連続テレビ小説「半分、青い。」のタイトルロゴをはじめ、数々の企業・学校などのブランディング、デザインで活躍するアートディレクター。7年前からANTIQUEのブランディングに携わり、現在のロゴやマジカルアンティークワールドの世界を生み出す。現在、イラストレーターの大塚いちお氏、陶器ブランド3RD CERAMICSと東濃をアイデアとデザインで元気にするプロジェクト「TONO SO GOOD」を立ち上げ、活動中。岐阜県多治見市出身。
http://www.andrainbow.jp/


profile
桂子松永

松永 桂子|keiko matsunaga

広告制作会社勤務後、Sundwich.incの立ち上げに参加し、名古屋を中心にフリーライターとして活動。プライベートでは一児の母として奮闘する日々。アンティークの推しメニューは 「あんこはもうたくさん!? 太っちょ王様のあん食パン」。バターをたっぷり塗ってトースト、が母子ともにお気に入りの食べ方。

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